子ども時代の“好き”が今の仕事に。プログラマーという生き方。

子ども時代の“好き”が今の仕事に。プログラマーという生き方。

白井さん (35歳) Web系コンサルティング企業

福島県立福島高等学校卒業後、京都大学大学院情報学研究科卒業。現在はWeb系コンサルティング企業に勤務。


パソコンいじりにのめり込んだ中高時代。

子どもの頃から宇宙が好きで、宇宙開発の本やSF小説を読んだりしていました。自分で目覚まし時計を分解してみたり、電子工作をしてみたりと、仕組みを調べたり何かを作ったりすることも大好きでした。数学や理科への興味も自然と芽生えたように思います。

私が中学生の頃、社会でインターネットが広く使われるようになり始めました。その頃、中学の授業で初めてプログラミングを体験したのですが、これがとても面白かったことを覚えています。自分で作ったゲームが画面の中で動くことにすぐに夢中になりました。その頃、私を見た父親が私専用のパソコンを買ってくれたんです。それをきっかけに、部活が終わって家に帰ると毎日パソコンをいじる日々が始まったのでした。

コンピュータに命を吹き込む、「プログラマー」という仕事。

そんな私は今、「プログラマー」という仕事をしています。

現在、世の中のあらゆる場所でコンピュータが使われています。パソコン・スマートフォン・ゲーム機だけでなく、電車が正確な時間で事故なく動くために制御するコンピュータ、おいしいご飯を炊くために炊飯器に組み込まれたコンピュータ、明日の天気をできるだけ正確に予想するためのコンピュータ、はるか遠くの宇宙空間に浮かぶ小惑星を目指す探査機に組み込まれたコンピュータ……などなど、あらゆるところでコンピュータが使われているおかげで、私たちは便利に生活することができています。

ただ、現在のコンピュータはまだ、自分でものごとを考えて判断することができません。そのため、人間が細かく指示や命令を与えてやる必要があります。この指示や命令の集まりは「プログラム」や「ソフトウェア」と呼ばれ、これを作ることが「プログラマー」と呼ばれる私の仕事です。

こうして振り返ってみると、中学生の頃から好きだったことがそのまま今の仕事につながっているのは面白いですね。

誰にでも使うことのできるパソコンを目指した、Macの開発者たち。

ところで、中学の頃からパソコンにのめり込んで、もう1つ学んだことがあります。それは、Apple社の開発したMac(マック)というパソコンの存在と、その開発の歴史でした。

それまでのパソコンは研究者や一部のマニアに使われることが多かったのですが、Macはパソコンに詳しくないあらゆる人々が使うために作られた世界初のパソコンでした。そのため、どんな人でも説明書を読むことなく使えるように、細かい工夫や気配りがなされていました。

私はそんなMacの開発の歴史に大変感動し、「自分も将来、どんな人にでも使いやすいモノを作ろう」と決意したのでした。

仕事の本質は「誰かの役に立つこと」

少し話は変わりますが、世の中のどんな仕事であれ、お客様の役に立つからこそ、その対価としてお金をいただくことができます。たとえば、お腹が空いた人がいて、その人においしい料理を提供するからこそ、お金をもらうことができます。逆に、当たり前の話ですが、食べ過ぎで苦しんでいる人に料理を出してもお金はもらえません。

残念ながら、今の社会には、こんな基本的な考え方が十分に浸透しているとは言えないと感じています。お金を稼ぐことだけが仕事の目的だと思ってしまったり、会社が大きくなりすぎてしまい、誰の役に立っているのかわからないまま仕事をしている人もいるのが現状です。

また、「頑張ること」と「誰かの役に立つ」ことはイコールではありません。どんなに苦しい思いをして働いても、それが誰かの役に立っていなければ意味がありません。

誰もが「誰かの役に立つこと」を考えている世の中を目指して。

そんな中、一番大切なことは「常にお客様の目線で考える」ということだと考えています。お客様はどういう状況にある人なのか、その人にどういうことをしてあげたら役に立つことができるか。そうやって考え続けることがとても大切です。

私が今働いている会社は、そういった考え方を世の中に広めようとしている、少し珍しい会社です。ただ、私にとっては、中学の頃に憧れた「誰もが使うことのできるパソコンを作ろう」と考えたMacの開発者たちの考え方と重なって見えたのでした。

自分1人でできることはそんなに多くありませんが、同じ考えを持った仲間たちと、少しでも世の中を良くしようと頑張っている毎日です。

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