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難しくもおもしろいコンサルタントの仕事。

中島 彰文さん (30歳) コンサルティング会社

香川県立高松高等学校卒業後、東京大学法学部に入学。同大学卒業後、銀行に約5年半勤める。その後転職し、現在はコンサルタントとして働く傍ら、休日にはNPO活動などにも積極的に取り組んでいる。


自分のアタマで考える楽しさ。

幼いころから自分で考えて行動することが好きでした。中高時代に所属していた卓球部では日々の練習に加え、自分でメニューを考えて自主的に筋トレやランニングをしたり、休みの日には図書館で気になった本を黙々と読んだりしていました。特にシャーロック・ホームズのシリーズなど、論理構成がしっかりとした推理小説が好きでしたね。あとは学校の授業に出てくるような、歴史上の偉人たちってどんな本を書くのか知りたくて、デカルトやニーチェの本も読んでいました。難しくてよくわからなかったけど、読めば賢くなるかもと思って読みました(笑)。勉強も先生に決められた課題をやるだけではおもしろくないと思ったので、ほとんど塾にも行かずに、自分で計画を立てて勉強していました。

大学では論理的に作られている法律に興味を持ち、法学部に進学しました。当初は官僚になることも考えましたが、少林寺拳法部に入部し、忙しい学生生活を送ることになったため、国家試験ではなく就職活動を行うことにしました。

ただ就職活動のときにもまだやりたいことがわからなかったため、業務内容が多岐に渡っていて様々な知識を身に付けられそうな銀行に就職しました。

決まった形式通りじゃ物足りない。

銀行では活動資金が必要な会社や個人の方にお金を貸す契約を結ぶためにセールスを行う、営業という役職を担当していました。

 多様なビジネスの現場を知ることができ、知識を身に付けられた一方で、仕事内容の多くを占める書類作りなどの形式通りに行う仕事に物足りなさを感じていました。例えば、会社にお金を貸し出す際に多くの手続き書類が必要となるのですが、その書類には形式があるのでその通りに書類を作り、その後上司の承認をもらう、という一連の流れが必要でした。5年後や10年後、順調に昇進できたとしても、今と同じ流れを繰り返す日々がこの先ずっと続く…と考えたとき、自分で考えて行動するのが好きな私にとっては面白みがないように感じました。

 そのため銀行に約5年半勤めたのち、転職することにしました。

転職した先には、常に新しい挑戦が待っていた。

新たに選んだ仕事はコンサルタントでした。コンサルタントの仕事は簡単に言うと、会社が何かの課題に直面したときにその解決策を代わりに考えて会社の人たちに提案し、彼らと一緒に解決策を実行することです。

コンサルタントの仕事で一番難しい点は、決まった答えがないことですね。お客様が困っていることを聞き出して、それに対する解決策を自分で考えた後、お客様に納得して頂くまで分かりやすく説明し実行する、という一連の流れは難しい上に、決まった形式や答えがありません。お客様や課題点によって必要な知識も解決策もすべて変わるので、常に新しいことを学び、考え抜くことが必要です。

まさに新しい挑戦が続く難しい仕事ではありますが、お客様と一緒に取り組む時間が長いため、一緒に課題を解決できた時や感謝された時の達成感は大きいです。私の苦労をねぎらう為にお客様が食事会を開いてくださったときは本当に嬉しかったですし、やりがいを感じることができました。

これからも様々なことに挑戦していきたい。

最近では仕事が休みの日にNPO活動をしたり、銀行員時代に取得した中小企業診断士という、中小企業の経営課題の解決に向けて助言を行うために必要な資格を生かした活動に参加したりと、コンサルタントの仕事以外にも興味がある様々な活動に取り組んでいます。今後の目標はまだ模索中ですが、視野を広く持ち、おもしろそうと感じる様々なことに挑戦していきたいです。

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