おいしさで人々を笑顔に。国境を超える洋菓子メーカーでの仕事。

おいしさで人々を笑顔に。国境を超える洋菓子メーカーでの仕事。

M.I.さん (30歳)

私立江戸川女子高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。現在は、洋菓子メーカーで海外事業の企画・営業を担当している。


「何もない」というコンプレックス。

小学生の頃から、勉強も運動もある程度出来ていましたが、自分に突出した特徴がないのがコンプレックスでした。

特に優等生というわけでも、人前に立ってリーダーシップをとるわけでもない、自分のことをすごく平凡な子だと思っていましたね。高校生になっても、明確な目標がないまま先の見えない不安を抱えていましたが、ある先生に出会い、自分の生き方が大きく変わりました。

その先生は、授業の合間に、「大人になるとはどういうことか」、「自分の人生を歩んでいくのに大切なことは何か」など、社会に繋がるような話を沢山してくれる先生でした。高校生まで、身の回りにいる大人が親か教師くらいだった私にとって、その先生の話から得られる考え方や価値観はとても興味深く、自分の生き方を見つめ直すきっかけになりましたね。

「私も先生のような人になりたい」と感じた経験から、自分のような学生に大きな影響を与える教師という職業に関心をもち、教育心理を学べる大学に進学しました。

サークル活動に打ち込んだ四年間。

これまで、何かに没頭してやり切った経験がなかったので、大学に入ったら、勉強以外にも何かに打ち込もうと決めていました。

そこで、大学の学園祭を運営する委員会サークルに入ることにしました。そのサークルは、毎年1回大規模な学園祭運営するために、ほぼ毎日活動があり、私はその中でも参加団体を取りまとめる事務的な処理や、運営ルールの検討などを担当するチームに所属していました。ガイダンスや書類チェックなど、裏方の作業が多い部署でしたが、連日ずっと準備をしてきたものが花開く4日間の学園祭は、本当に思い出深く、何とも言えない高揚感と達成感を味わったことを今でも覚えています。

また、勉強面でも、教員免許取得を目標に授業の組み立てや実習に励み、ゼミでは教育心理を勉強し、モチベーション理論や生徒を動機づけるしくみについて学びました。

学科で学んだことを活かして教職につくという進路を考えた時期もありましたが、当時の自分なりに色々なことを考え、結果的には他の職業を志すこととし、現職につきました。

食べることで幸せになるお菓子。

就職活動をしていて気になったのが、自社製品をもつメーカーの仕事でした。

その中でも、お菓子メーカーに心惹かれました。

それは私にとって、幼い頃、誕生日に祖父母から貰って嬉しかった記憶と共にあったものがお菓子だったからです。食品、中でもお菓子には人を笑顔に出来る力があり、それがあることによって人々の暮らしや心が豊かになるもの。また、お歳暮やお中元など、人が誰かのことを想って心を込めて贈るギフト市場においてずっと支持されているお菓子メーカーで働くことで、自分はもちろん誰かを幸せに出来る仕事に携わりたいという想いがありました。

そして、今勤めている洋菓子メーカーに入社し、現在は海外事業担当として台湾・香港・シンガポールなどのアジア圏を中心に事業を拡大させる仕事をしています。

日本で生まれた自社商品を海外にアピールしていく仕事の中で、海外の担当者とのやり取り、売り場づくり、新商品の企画・開発、接客指導など、業務は多岐に渡ります。

海外の人と関わりながら仕事を進めていると、文化や価値観の違いにとまどうこともあります。このまま分かり合えないのではないかと不安になることもありますが、出来るだけ自分個人のルールや価値観、日本の当り前を取っ払い、広い視野で捉えながら信頼関係の構築に努めています。

海外の人にも共通の喜びを。

海外展開を推進する仕事をしている中では、新しい国に新しい店舗が出来たり、売り上げが伸びたり、目に見える形で結果が出るときは嬉しいですね。

また、この仕事をしていて一番幸せなのは、やはり自社の商品を初めて食べて下さったお客様が、おいしいと笑顔で言ってくださる瞬間をこの目で見たときです。

国や文化・人種が違ってもおいしさに国境はない、どの文化圏でもおいしいものはおいしい…。菓子を通じてその共通の喜びを共感し合えるのは本当に素晴らしいことだと思います。

働く女性としての道を。

まず仕事では、入社以来ずっと海外事業に携わってきましたが、すぐに結果が出る仕事ではなく長い時間をかけて築き上げていくことの多い仕事なので、これからも同じ部署でさまざまなスキルを磨き上げながら、会社に貢献していきたいと思っています。

そしていつかは、海外事業を通じて得た知識を活かして、国内の商品企画やブランドに携わることでさらなる発展に還元していきたいですね。

そのためにも、今行っている海外の方との接触や現地に行く機会を通して、出来るだけ多くの知識を吸収したいと考えています。

個人的には、30歳を迎え、働く女性として今が一つの岐路だと感じています。

社内でも結婚・出産をして働き続ける女性がたくさんいる中で、後輩の女の子たちにとっても、一つのモデルになるような女性としての働き方を確立していきたいと思っていますね。

一人の女性が結婚して出産をしたいと考えたとき、女性が自分一人のために思いきり働ける期間はかなり短いのではないかと昔から思っていました。だから、これまでは思いっきり働いて、責任を与えられる仕事につき自分の能力を伸ばすことを目指して働いてきました。

今、その想いはある程度達成しつつあると感じているので、これから先、社会人としての第二のステージを充実させていきたいなと考えています。

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