何のために勉強するのかわからなかった高校時代。
M.I.さん (30歳)
私立江戸川女子高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。現在は、洋菓子メーカーで海外事業の企画・営業を担当している。
私が通っていた高校は、中高一貫の私立の進学校でした。そのため、高校に入学するとすぐ大学受験に向けた各コースに分かれ、授業も受験のための勉強になっていきました。
大学で何がしたいか、何のために大学に行くのかがまだわかっていなかった私は、どうしてみんなは必死になって勉強しているんだろうと疑問に思い、なかなか熱意を持って勉強に取り組めませんでした。
成績がすごく悪かったというわけではありませんでしたが、ただ怒られないようにテストの点数を取るといった感じでしたね。
しかし、周りのみんなが次々に将来を見据えて進路を決め、目標を持って勉強している姿を見ると、単純に大学に行くだけでないその先の未来に繋がる選択をしなければいけないと深く考えるようになり、どうやってそんなに大きな選択をしたらいいのかさらに悩んだ時期もありました。
当時の自分は、取り敢えずみんな大学に行くから自分も大学に行って、そうしたらきっとそのまま適当に就職して、流された人生をただ生きてしまう気がすると感じていました。もっと自分の中で明確な大学に行く理由が欲しかったんだと思います。
そんなとき、恩師に出会い、教員になることを一つの軸として見つけられたので、勉強も自分の中で「将来の夢を実現させるため」という意味を持つようになりました。
ただ、それを定めたのが高3の夏だったので、今ではもっと勉強しておけば良かったなと感じています。社会人になると、勉強したくてもなかなか時間が取れないことが多いからです。
あのときの自分にはわからなかったことだけれど、学生時代に学んだことが活きる機会は大人になってからもすごく多くあるので、未来のために勉強があるんだなと今は実感しています。