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医者を諦め、新たな医療貢献の道へ。医療と人をつなぐ挑戦。

江木 加奈子さん (29歳) ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

私立帝塚山高校卒業後、京都大学医学部人間健康科学科卒業。現在は外資系ヘルスケア企業勤務。


医者になりたい!その思いを貫けなかった進路選択。

私は子どもの頃から医学に興味があり、医者になろうと思っていました。でも、家の事情で下宿も浪人もなしで近くの国公立大学でないと通わせてもらえないことがわかり、当時の私は医学部に行くのを諦めてしまいました。

医者になれないと思ったとき、医療分野で女性が活躍していくには専門の資格が必要だと感じ、資格のとれる職種を探しました。そうして最終的に大学の看護科に行こうと決心したんです。

今思えば、医者になることを早々に諦めたことについては凄く後悔しています。もっと自分のやりたいことに真摯に向き合って、親を説得する材料を集めていれば、別の道があったのかもしれないと思っています。

自分の目指す医療貢献とは?看護師にならず企業に就職。

大学で4年間学ぶうちに、看護師だとケアできる患者さんは限られていて、目の前にいる人だけなのではないかと感じるようになっていました。

一方、医療機器メーカーでの仕事は直接的に患者さんに何かできるわけではありませんが、間接的により多くの人への医療貢献ができます。また、人々の今後のQOL(Quality Of Life:生活の質)を向上させることにも繋がると考え、現在の会社に就職することにしました。

患者さんと医療従事者に、最高の医療を届けたい。

会社が提供する医療機器を使うのは、医師や看護師など医療従事者の方々です。私は、医療従事者が製品をより正しく、安全に使用できるよう様々なサポート業務を行っています。

例えば、病院などの医療現場で使用された自社製品にトラブルが起きた時、その内容を分析して原因を突き止め、対策を立てるというような仕事です。

医療機械は、医師や看護師にとって医療を施すための大切な「道具」。トラブルが起きてしまうと迷惑がかかり、時には自社製品の使用中止を検討する方もいます。

製品トラブルは起こってはいけないことですが、分析結果や対策を営業を通じてきちんと伝えたことで、医療従事者が納得して自社製品を使い続けてくれることになった時は、本当にやりがいを感じますね。

私の使命は、少しでも製品が原因となる医療現場でのトラブルを減らすこと。医療従事者にとっても、患者さんにとっても最高の医療を届けられるよう、日々頑張っています!

営業も技術職も経験した私の、部署をつなぐ役割。

今は技術系事務職をしている私ですが、以前は医療機器販売の営業をしていました。営業と技術では仕事内容が大きく異なるので、お互いの要求にギャップが生まれやすく、仕事上のやりとりが上手くいかないこともありました。

このような状況の中、私は会社で初めて営業から技術に異動することに。双方のギャップを埋めることが、どちらの部署も経験している私の役割だと思うと、やる気がでます。

現場とのギャップを埋めながら、医療と人をつなぐ懸け橋に。

部署を異動してから辛いと思うことは、実際に医療現場に出られないことですね。営業の方から症例報告をいただくのはとてもありがたいことですが、やはり使用者の生の声を聴かずに伝聞のみで分析をするのは難しいです。

患者さんや医療従事者のことを思って仕事をするのであれば、自分たちが現場に足を運ぶべきだと感じますが、実際はそう出来ないのが現状。

日本の会社にはありませんが、アメリカでは、営業と技術の間に立ってギャップを埋める部署があるんですよ。

今後はもっと医療に貢献するために、患者さんと医療関係者との間はもちろん、社内の色々な部署の間でも懸け橋になるような、新たな仕事にチャレンジしていきたいと思っています。

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