大学への進学を断念した高校時代。そんな私を救った祖母のコトバ。
大内 えりかさん (67歳)
私立神奈川学園高校を卒業後、結婚。主婦で家事をこなす合間に独学で受験勉強をして慶応大学環境情報学部に合格。その後、様々な活動を経てNPO法人横浜カーフリーデー実行委員会の理事長として活躍している。
高校時代、私には「もっと色々なことが学びたい、大学に行きたい」という思いがありました。しかし、当時は勉強よりも女性らしいたしなみが優先される時代だったことと母親の意向で大学へ進学することが出来ず、代わりに茶茶や仕舞(能の一部分)などの稽古事をやっていました。このことは自分にとっては不本意でとても辛く感じていました。
そんなとき、「人間は死ぬまで勉強しなければいけませんよ」という言葉をくれたのは祖母でした。何故だかはわかりませんが、若かった私にはこの言葉が強く心に響いて忘れることはありませんでした。今になって振り返ると、私はこの言葉に救われたような気がしています。
何をするにしても学ぶ姿勢を忘れず、自分から進んで知識を求めていれば、自ずとそれは人生を照らし、導いてくれる存在となったのではないかと感じています。今の私があるのも、この言葉のお陰だと思っています。