破れたバンドマンの夢。足りなかった覚悟 。
内田 俊介さん (29歳) 旅する映画監督(okun factory)/若羽MEDIA PARTY
都立豊多摩高校卒業後、成城大学卒業。「旅する映画監督」として世界中の映画のない場所に映画を届ける活動を行う。また、「世の中に憧れを作り続ける」を理念とする団体「若羽MEDIA PARTY」で、映像ディレクターとして企業VTRやミュージック・ビデオの製作を行う。
高校時代はバンド活動に夢中で、文化祭に出たり、ライブを企画したりしていました。当時は世の中のことが何も分かっていなくて、自分達は才能に溢れていると思い込んでいましたね(笑)。オリジナル曲の反響もいいし、バンドで飯を食っていくんだと本気で思っていたんです。
けれど、高校を卒業してすぐに現実を知ることになりました。本気でプロとして活動する先輩のバンドを見て、才能の違いを思い知らされました。自分達の限界を感じてしまいましたね。
ただ、今思えば覚悟が足りませんでした。自分には才能がないからと言って、そこで辞めようと思ってしまった時点で、それは本気の夢ではなかったのだなと思います。現在、映画監督・映像ディレクターとして活動していて、ものすごい才能を持った監督やディレクターに出会うこともありますが、辞めようとは全く思わないですね。いつか超えてやると闘志が湧くほどです。